不妊治療を、と病院へ通いだして1年が過ぎた。
不妊治療を始めて発覚した
「甲状腺機能低下症」についてのお話です。
血液検査でわかったこと
現在通っている不妊治療専門クリニックで、一番最初の血液検査の時。
医師から落ち着き払った声で言われた。
「うーん。甲状腺の数値が高いです。一度専門医に診てもらってください」
30年生きてきて、初めていわれたこと。
自覚症状がなく(慢性的に疲れやすいと思っていたから)
頭には?がたくさん浮かんだ。
詳しい説明によると、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の数値が高いと、
「潜在性甲状腺低下症」の疑いがある。
甲状腺機能に異常があると、妊娠がしずらい、
妊娠をしたとしても、継続がしにくい、
また、妊娠中の治療が困難であるため、今のうちに診てもらっておいたほうがいい。
ということであった。
早く動かない手はないと、すぐに近くの甲状腺専門クリニックの門をたたいた。
診断は「初期の橋本病」
昨年冬、コロナに感染し予定が後ろ押しになってしまったが、
甲状腺クリニックへ行くことができた。
血液検査やエコー検査を終え、伝えられた診断結果は、
甲状腺機能低下症、初期の「橋本病」だった。
成人女性の30~40人に一人はいるといわれるほど高頻度の疾患だそうで、
代表的な症状として
・疲れやすい
・手足のむくみ
・体重増加
・血中コレステロールや中性脂肪の増加
があった。
実際、私もこの甲状腺ホルモンを検査するために血液検査をした際に、
中性脂肪が異常なほど高かった。
また、むくみやすさも元々あったのだが、
最近輪をかけてむくみやすく、足首に靴下の跡がくっきりついていることもしばしば。
これが症状なのか…とそこで初めて自覚したのだ。
また、痛みや違和感などの自覚症状がなく進行していくため、
大体私のように何かの時に血液検査や、不妊治療中に発覚するケースが多いそうだ。
ここから毎朝の服薬による治療が開始となった。
服薬治療開始
最初は、チラージンSという甲状腺ホルモン補充のための薬を
25μg 毎朝起床時に服用、
30分後~食事OKというやり方だった。
これを1か月続けたのだが、結果が思わしくなかった。
薬を飲む際の注意事項などは特に説明がなかったのだが、
自分でいろいろ調べた結果、
・カフェインは薬の吸収の邪魔をする
・鉄分を多く含むもの(海藻類、あさり、あゆなど)との食べ合わせ?が悪い
など、服薬によろしくない習慣をいくつか見つけた。
毎朝、コーヒーは飲んでいたし、海藻サラダやわかめの味噌汁など、
わかめヘビーユーザーである私は、自分の食生活を見直すことにした。
そうして、薬の量が25㎍から50㎍へ変更され、また1か月後。
やっと数値が正常値になった。
薬の量が多くなったおかげか、食生活を見直したおかげか、定かではない。
しかし、結果が良くなることは良いことだ。
残念ながら悪くなった自覚もなければ、よくなった自覚もないのが欠点だが…。
そうして、このまま3か月様子をみましょう!ということになり、
5月6日の今日、経過を見るため病院へと足を運んだ。
効きすぎた薬
血液検査をし、待つこと1時間。
診察室に通され、検査結果の用紙をすっと出される。
「甲状腺機能亢進症」の文字。
(実際の検査結果表である。思わず「えっ」と声が漏れた)
「甲状腺機能低下症」を治すために服薬していたのだが、
どうやらその薬の効果が効きすぎたようで、
全く逆の「甲状腺機能亢進症」となってしまったようだ。
ただ、数値的には、基準値よりほんの少しはみ出たくらい。
薬の量を減らしましょうか…ということで、
とてもややこしいのだが、
一日おきに 25㎍+25㎍=50㎍ 服用の日と、
25㎍+12.5㎍=37.5㎍を服用する日を作り、
これで3か月間続けてどうなるかを見ていくという方針になった。
朝寝ぼけた状態でいつも薬を飲んでいたが、
これは寝ぼけていたら間違えそうだ…とちょっと不安になった。
ので、薬の袋に、奇数日、偶数日と記入した。
これで間違えないだろう…!と思ったが、思わぬ罠があった。
31日まである日は、31日から翌月1日に移行するため、
奇数日が続いてしまう。
袋に正の字を書いてカウントするしかないか、
一つ一つに日付を書いていくしかないか…
悩みの種が増えてしまったたぬきであった。
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