「うぅ~…緊張するよぉ~」
「んっ!?この匂いは歯磨き粉…??」
「ねぇママっ!この音なあに!?」
「静かにして(笑)」
むすめにあん、もうすぐ8歳。
人生初の 歯医者さんデビューである。
行くことになった理由
むすめにあんは、幼稚園年長さんくらいから、
乳歯が抜けるラッシュで、これまでの2年間ですでに8本ほど、
乳歯が抜けているのである。
昨年夏、そして冬に上前歯の一番前の隣の歯がぽんぽんと抜け、
そこから一向に永久歯が生えることなく2年生になってしまった。
半年近くたっても、永久歯が生えてこないのだ。
…遅くないか?
インターネットで検索してみても、
「顎の骨格が未成熟だからよくあること」
「半年ほど経っても生えなければ、近くの歯医者へ」
のオンパレードだったため、
さっそく、自分が通っていた歯医者さんに連絡し、永久歯が生えてこない旨を伝えた。
歯医者さんに到着
予定時刻に歯医者さんに到着。
初めて足を踏み入れる「歯科医院」という場所に、
興味と不安が止まらないむすめにあん。
壁に掲示されている入れ歯のポスターをしげしげと見たり、
歯のぬいぐるみを指さし、「なんでピンクの歯がいるの?」と疑問を持ち、
聞こえてくる治療の音や、薬品のにおいに過敏に反応していた。
不安なんだろうな。私も初めての時は怖かったもんな。
なんなら大人になった今ですら、ここに足を踏み入れる時には、
それなりの覚悟と緊張感をもって挑むくらいだもんな。
「大丈夫、歯のお写真撮って、先生に診てもらおうね」
声をかけつつ、待つこと10分ほど…
「むすめにあんちゃん~、こっちにきてね~」
「…はっはい…!」
ついに、診察が始まった。
レントゲンと診察
むすめにあんだけ別室に通され、まずはレントゲン。
娘曰く、「何かを咥えてじっとしていた、硬かった」とのこと。
その後、私も一緒に治療を行うスペースに通され、
レントゲンと、歯茎がスケルトンになった歯の標本を用いて説明がなされた。
レントゲンで見た限り、永久歯がない、というわけではなく
(永久歯自体、元々無いというケースもあるという)
抜けた乳歯幅のスペースに対して、
生えてくる予定の永久歯が大きく、生えてくるのに時間がかかっているそう。
隣の歯をかき分け、歯茎を破って生えてくる永久歯。
それなりのパワーと時間を要するらしい。
だから、何か特別処置をしなければならない、というものではないよ。
ということだった。
歯茎がスケルトンの歯の標本に興味津々のむすめにあん。
「わぁ!この歯黒いですぅ!」
「わぁ!ここ血が出てるの!?」
「ここの歯、短い」
標本は、いろんな歯が存在し、虫歯の歯、歯肉炎で出血のある歯茎、
折れてしまった歯などがあり、なんともリアルである。
こんなおしゃべりにも、
「そうだよぉ~歯磨きちゃんとしないと、黒くなっちゃうんだぞぉ」
「ここ痛そうだねぇ~」
「これ折れちゃってるんだよ」
と、一つ一つお付き合いしてくれる先生。
申し訳なさとありがたさが押し寄せた。
そして、一通り歯を見て、
歯磨きもしっかりできていて、虫歯もひとつもないので、
次また何か気になることがあれば来てくださいね、ということで
初めての歯医者さんは幕を閉じたのである。
ど天然むすめにあん
最後、歯を見終わった後、診察イスの隣にあるコップでうがいをしてね~と言われたむすめにあん。
遠慮気味にうがいをしたあと、
「コップは銀色の丸のところに戻してね」
と言われ、いわれた通りコップを戻すむすめにあん。
歯医者さんに行ったことがある方はわかるであろう。
あそこにコップを戻すと、自動で水がコップに注がれる。
むすめにあんは、そのシステムに非常に驚き、
「あああ!また出てきちゃった!」
と言って、再度その水でうがいをしだしたのだ。
この行動には、その場にいた先生、助手さん、そして私も驚いた。
そして大笑いした。
わんこそば的うがいマシーン…。
そして、むすめにあんは、先生にそんなにうがいしなくていいんだよ、
お水捨ててまた銀の丸に乗せてね。と教えてもらい、
うがい地獄を脱したのだ。
その後、
「どうして勝手にお水が出たの?」というむすめにあんに、
「あれはね、魔法なんだよ!」と、助手さん。
「ええええ!魔法なの!?」
小学二年生、純粋すぎてたまに心配である。
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