不妊治療の話~これまでのおはなし~

不妊治療の話

今までずっとブログを書くにあたって、

避けていたわけではないのだが、

なんとなく「知り合いも見ているし、あけすけに書きすぎるのは…」と

躊躇していたため、この話題を出すことがなかった。

 

現在、たぬきは不妊治療をしている。

我が家には、すでにむすめにあんというスーパーエンジェルがいるのだが、

やっぱりもう一人エンジェルがいると、より一層幸せだろう。と、

意気込んで、もう数年経とうとしている。

 

おそらく今後長期戦になるであろう、

「二人目不妊」の不妊治療において、この記事が自身の備忘録となり、

きっと同じような境遇で頑張っている人たちと

何か分かち合うことができたら…という意味でも、

書き記していこうと思う。

 

今回は、これまでの話

 

私の体質

私はもともと、生理不順である。

高校生くらいになったときから、気づいたら2~3か月くらい月のものが来ていない。

でも、他の体調不良などの所見も見当たらず、

「まぁ、まだ思春期だし、不安定なのはよくあること」と、

「病院に行くの、怖いし…」

なんて思いながら過ごしていた。

 

社会人になり、もっとひどくなった。

半年来ない。でも元気。

でも、大人になったのにさすがにこれはマズイだろう

ということで、市内の総合病院の婦人科に

月経が来なくなったら薬をもらいに来る、また2か月以上開くようなら来て、

という、検査等は特段行わず、投薬で様子を見るだけの状態だった。

 

ぱぱらいおんと結婚したが、その時もやはり月のものが来ない。

妊娠をしているわけではない。

とにかく、ただただ来ないのだ。

 

生まれつき心疾患があったため、子供は早めにほしい

でも、このままでは子宝を授かるなんて夢のまた夢…。

 

ということで、意を決して自身が持病で通っている大学病院の婦人科へ

足を運んだのである。

 

そこでは、

・血液検査(妊娠などに必要なホルモン値を調べるため)

・卵管造影検査(卵管に造影剤を注入し、レントゲンで状態を確認する)

・投薬(生理誘発と、排卵誘発の2種類)

などが行われ、卵管や卵巣には異常がないことがわかった。

おそらく、ホルモンの働きが悪い排卵しにくい体質なんだろう。ということだった。

 

現在の状態

むすめにあんが成長し、幼稚園生活が始まって安定したころ、

それとなく妊活を意識し始めた。

基礎体温を付け始め、周期を記録し、月経が来ない月があると

近所のクリニックに行き、診察してもらい、薬を飲む。

(結婚直後は都市部にいたが、この時は今の住まいになるので、近くに小さな病院しかない)

そんな生活を何年も続け、

「これは自分たちではどうにもならないのでは?」と思ったのだ。

 

そこで、本格的に不妊治療というものをしようと思い立ったのが、昨年春。

隣市の病院まで足を延ばし、仕事をしていても通える夜間・休日診療を行っている病院へ行った。

一応「不妊治療」を行っている病院ではあったが、どちらかというと産科に力を入れている病院だったため、

続けるなら別の病院がいい、と言われたのが、秋。

そうして、今は不妊治療専門のクリニックを見つけ、そこに通っている。

そこも、休日(土日祝ともやっている)や、夜間診療も行っているところだ。

 

このクリニックに移ってから、甲状腺の異常を発見してもらい、

同時に「橋本病」の治療もスタート。

むすめにあんを授かってから7年の月日が経ち、

身体も確実に加齢で衰えている。

30も超え、前とは状況が違う。

あとどのくらいで、コウノトリさんが来てくれるのか。

終わりの見えないトンネルを、ひたすら歩いているというのが現状だ。

 

凹むこともあるけれど…

現在、まだ体に大きく負担がかかる治療などは行っていない。

(卵管造影がとても痛いのだが、それはまた別の記事でまとめます…)

一番つらいな、と思うのが、やはりメンタル面である。

 

月経がきたら5日目前後に通院し、血液検査と薬をもらう。

その一週間後にまた卵胞の大きさを確認しに行き、血液検査とホルモン注射。

そしてまたその一週間後に排卵したかの確認と、血液検査とホルモン注射。

片道45分かけて病院へ向かう。

しかも駐車場もないので、

最寄りのショッピングモールの駐車場を利用し、

帰りにそのショッピングモールで買い物をして帰る。

通院の日は、半日潰れる。

これだけでも、結構疲れる。

 

でも一番つらいのは、「今周期もだめだった」とわかるとき。

 

基礎体温を毎日つけているので、大体はそこでもわかる。

月経前症状と、妊娠の初期症状はかなり似ていたりもする。

過度な期待をしないように過ごしているが、

ホルモンの変化の時期であるため、感情のコントロールはできない。

高温がキープできない基礎体温を見てへこみ、

月経前特融の腹痛や、胸の張りを感じては今回もだめだろうな、と実感し、

血を見て「やっぱりだめなんだ」と最大級に落ちる。

 

本当はそういう時は何もせずゆっくりしていたいが、

現実はそう甘やかしてはくれない。

どんなにつらくても、動かなきゃならない。

それが逆につらい気持ちを紛らわしてくれる時もある。

 

むすめにあんは、妹でも弟でもいい、きょうだいがほしい。という。

なんなら名前すら考えてくれている。

私たちも、むすめにあんにきょうだいがいたら、最高だと思う。

 

いつになるかわからないけれど、

いつかその長いトンネルをしっかり歩き切って、

赤ちゃんに出会える日まで頑張り続けたいと思う。

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