ずっと守ってきた「こだわり」を捨てた娘のはなし。

つぶやき

むすめにあんには、衣服関係に対するこだわりが多い。

そのこだわりが出てきたのは、幼稚園年長さんになる少し前くらいからだ。

 

必ずスカートがいい。

裏起毛のトレーナーや、ふわふわ生地のニットはかゆい、あついからダメ。

長袖や長ズボンなど、関節が隠れることは許さず、

非常に細かい縛りの中、洋服を選んでいた。

 

一番困っていたのは、冬季間の

スキーウェアを着たくない」というこだわりだった。

(過去記事:こだわりの をご参照ください)

 

スキーウェアが嫌な理由

スキーウェアが嫌な理由は、2つあった。

1つ目は、見た目の問題。

スキーウェアというのは、ウィンタースポーツに欠かせないのだが、

運動がしやすいよう、当たり前なのだがズボンタイプなのだ。

スカート命のむすめにあんには、それが許せなかったらしい。

 

2つ目は、スキーウェアの中でスカートが団子状になること、だ。

スキーウェアはスボン、中に着ているスカートが

股のところで捲れあがって団子状になり、ゴワゴワするのが嫌だった。

(大人でも嫌だとは思うが…)

この時、むすめにあんには、ズボンに履き替えてスキーウェアを着る、という選択肢は

もちろん最初からありえない

 

いろんな形で対応していた

幼稚園でも外遊びやお散歩の時間がある。

一人だけ連れ出さない、というわけにもいかない時もある。

だが、冬の北海道。日中でも氷点下を下回る日も存在し、

上着のみのアウターでは風邪をひいてしまう。

 

先生たちもいろいろ一緒に考えてくれて、

上下が別になったスキーウェアのズボンを、タイツの要領で履かせてくれようとしたり

(スカートを外側に出すので、遊んだ後は着替え必須)

スボンを履かないでも遊べるよう、お米が入っていた厚手の長いビニール袋を下半身に巻き付け

お尻すべりをさせてくれたりとしていた。

 

もちろんこれを受けて、我が家でも何もしないわけにいかない。

インターネットを穴が開くほど見て、

女子フィギュアスケート練習用の防寒・防水スパッツ(スカート付き)を購入。

 

着用するときは、スカートを脱いでもらい、

タイツの上からこれを履いて、雪遊びをしてもらうようにした。

 

懸念を残したまま1年生へ…

スキーウェアが着れない。

そのこだわりが消えないまま、1年生になってしまった。

一応入学後すぐにあった個人懇談で、担任の先生にはあらかじめ伝えていた。

先生は、1年経って何か変わっているかもしれないし、

もしダメでも一緒に何か方法を考えていきましょう。

心強い一言をもらった。

 

そして、冬が来た。

 

 

 

着てる…!!!!

 

そう、むすめにあんは、スキーウェア問題を克服したのだ。

小学校入学の際に、ズボン(ショートパンツ)を履けるようになったため、

はちみつ(スカートが団子になること)にならないよう

スキーウェアを着用するときは ズボン(ショートパンツ)を履く!と自分で決めているようだ。

 

成長を感じた。

 

まだまだ捨てきれないこだわりもたくさん存在する。

おしゃれに対するこだわりもあれば、

肌ざわりなど、感覚的なところもまだまだ多い。

 

でも、これはむすめにあんにとっても、

私たちにとっても、大きな前進なのだ。

 

長いことこだわっていることを捨てるのは、

おとなでも難しい。

それを成長の過程で捨てられたむすめにあんは、

偉業を成し遂げたといっても過言ではない。

 

 

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