全国的に雪が降る日が続き、
特に北海道では、1日の積雪量が50センチを超える日々。
雪の壁が、一戸建ての2階部分に到達しそうなほどだ。
我が家ももれなく、1階部分はほぼ埋まりそうな勢いで、
屋根へ上るタラップに、補助のはしごなしで登れる勢いだ。
今日は、屋根からの落雪で、出しっぱなし(しまえ…)の
物干しざおが、ぽっきり折れていた。
人であれば、確実に命を落とすだろう。
軒下は非常に危険である。
軒下と道路には、飛び出さないようにしよう。
さて、みなさんは、雪はねをするとき、
どんな服装で行うだろう?
道民歴およそ四半世紀と5年目、プロ道民のたぬきが
おすすめの雪はねスタイルを、アイテム別にご紹介する。
帽子
まずは帽子。
雪が降り続く中、除雪を続けると、髪の毛がベッチャベチャになる。
そのしずくがしたたり落ち、特にメガネの民は、視界が奪われる。
そして、気温が高い日なんかは、上から雪が落ちてくることがあるため、
頭を守るという意味でも、帽子は欠かせない存在だ。
形は問わないが、理想は、
・耳も隠れるもの
・つばがついている
が、いいかもしれない。
パイロットキャップなんかは、そういった意味ではかなり理想的だ。
ただ、風が強い日や、動き方によっては、すぐに脱げてしまうため、
固定できる形のものを選ぶか、いっそストールを頭に巻くというものおすすめである。
ストールはマフラーを巻く要領で、固定しておくこともできる。
本当に理想なのは、目出し帽なのだが
これで雪はねをしていては、おそらく通報される。
ネッグウォーマー
冬の風は、肌に突き刺さる。
なるべく肌の露出は避けたいもの。
マフラーだと、毛先が垂れていると、雪はね作業中に
引っかかってしまったり、取れやすかったりするので、
スポッとかぶれるネッグウォーマーがおすすめだ。
さらにいうと、少しダボっとしたものは、足元が見えにくくなったり、
自分の吐息で、ベチョベチョになってしまうため
(息の温かさと、外の寒さで結露して濡れる)
なるべくピタッとするボリュームの、本当に首元だけ守れるものが好ましい。
手袋
毛糸、こいつだけはいただけねぇ…
(毛糸の毛に雪が引っかかりぶら下がることも…)
毛糸の手袋だと、雪がくっついて団子上になるうえ、
長時間の雪はねには、とても耐えられない。
しっかりと雪がしみてこない、スキーグローブをおすすめする。
ミトンの形をしたものもあるが、
力が入れやすいように、やはり5本指のものがよい。
そして、手首のところに調節できるベルトがついていると、
脱げにくく、作業がしやすいのでおすすめだ。
ウェア
ほんの少しはねる分には、アウターのみで大丈夫だが、
雪が深いときなどは、下のズボンも、しっかり履いた方がよい。
ちゃんとしたスキーウエアじゃなくても、全然問題ない。
私は、DCMホーマックで購入した、ヤッケ(上下セット2000円だった)を、
6年近く愛用している。
一見薄いのだが、軽くてちゃんと温かい。
モコモコに着てしまうと、逆に暑すぎたり、
動きにくくなるので、少し寒いくらいがちょうどよいのである。
長靴
ブーツなどでもよいのだが、見えているより意外と雪が深い場合がある。
ブーツでは、いくらヤッケを上下着用していようが、
雪にハマった時にめくれあがって、ブーツの中に雪が侵入することもある。
見た目は恰好悪いが、この際そんなことは言っていられないのである。
中の服
ヒートテックや、裏起毛のものを着用しがちだが、
これは後々後悔することになる。
さらっとの雪であれば問題ない。
しかし、大量の雪をはねる場合は、大量の汗をかく。
ヒートテックは、体から出る水蒸気や汗を熱に変える作用がある。
汗が出るとどうなるか、
暑いから汗をかくのに、その汗によってさらに熱くなる。
無限灼熱地獄の完成である。
また、裏起毛のトレーナーなどを着ていった場合、
汗を吸い取らないため、中でベチョベチョと気持ち悪い。
さらに、服の繊維が体にへばりつくのだ。
(まさに今日やった。)
(緑のトレーナーだったため、体中苔が生えたようになった)
雪はねをする際は、
・汗をよく吸う素材
・通気性がよい素材
・綿などのロングTシャツ
が、一番おすすめだ。
さすがに半袖は寒い。
下は、ジャージなどが一番良い。
動きやすく、軽いものがおすすめである。
快適な雪はねライフを!
厚着しすぎず、薄着しすぎず、
天候や気温をしっかりと確認して、その場に適した雪はねスタイルで、
体を壊さない程度に頑張ってほしい。
追記。
連日、ベタ雪が降り続く北海道某所。
夜に雪をはねても、朝起きたらまた振り出しに戻り、
そろそろ体も悲鳴を上げそうだ。
昨日は、朝5時30分に起きて、雪はねをした。
まだ日も登らない、真っ暗な空。
空気はさすような冷たさ。除雪のショベルカーの音や、
同じように雪はねをする人たちのスコップの音が、
住宅街に響き渡る。
近所のおじさんが、飼い犬の柴犬とお散歩していた。
挨拶を交わす。誰と会っても、決まって二言目には、
「雪、すごいね~」
「毎日嫌になるね~」
という話題になる。
だが、だれもが体感している共通の状況であり、
お互いに励ましあうことで、コミュニケーションにつながる。
よりご近所さんと仲良くできるチャンスなのだ。
そう思うと、雪はねも悪くないのだ。
わざわざ早起きして雪はねなんて…と思ったが、
ちょっとだけ、心は晴れやかだった。
ワンちゃんは、お父さんとのお散歩が大好きなようで、
満面の笑みでスキップしながら、雪の感触を楽しんでいた。
私も、あのくらい雪を楽しんでいたころに戻りたいな、と
ふと思った。
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