仕事帰り、むすめにあんを幼稚園へ迎えに行く。
北海道の秋は、あっという間に暗くなる。
18時前だというのに、外はもうまっくらけ。
幼稚園の中へ入り、むすめにあんと合流。
いつも聞かれる、ある質問。
ママ~、今日の夜ごはん、なあに?
今日の夜ごはんなあに?
この短い単語が、毎日の私を悩ませる。
ああこの食材、賞味期限がわずか…
明日は私と、ぱぱらいおんがお弁当で…
今日は、これがまだ冷蔵庫にあったから…
と、脳内会議を繰り広げる。
残り物だと、大概残されるのがオチだ。
だからといって、手の込んだものは、帰宅後すぐに作っても
晩御飯が押してしまい、結果、寝るのが遅くなる。
それだけは避けたい。
うーん…
ピコーン!
思いついた。
アメリカンドックにしようか??
先日、ばちゃカンガルーから、
ウインナーの大袋をもらった。むすめにあんの好物だ。
ホットケーキミックスも買ってある。
アメリカンドックはどうでしょう??
ええ~!?アメリカンドック??
途端に目がきらきらするむすめにあん。
よし、気に入ってくれたようだ。
ちなみに、納得のいかない返事だと、
「私、ちょっとお腹いっぱいかもしれない」と言い出す。
(おやつはしこたま食べるのに)
「イヤダ」と直接言わないあたり、私への配慮なのかもしれない。
気が使える6歳児…。
調理時に思い出すこと
さっそく帰宅して調理する。
料理中に、ふと、思い出した。
私がまだ小さかった頃、
じじくまは、体を動かす仕事をしていて、
お風呂上りの夜8時過ぎ。
「なんか、お腹減ったな」と、つぶやき、
夜な夜なキッチンで、お夜食を作っては食べていた。
あるときは、やきっぺ。
あるときは、厚焼き玉子。まんまるの、ソフトボールみたいなおにぎりも。
(じじくまは、未だに三角おにぎりが握れないのだ。)
(卵焼きは、切らずに箸でそのまま食べる。)
そして、ちょっと手の込んだことをするときは、
このアメリカンドッグを作ったりしていた。
私は、必ず「何作ってるの?」「おいしそう」って、
ちょっとだけお夜食をもらったりしていたっけ。
そんなことを考えながら、つまようじに刺したウインナーに、
生地をたっぷりまとわせて、
カンカンに熱した油の中へ放り込んでいく。
なんか匂ってきた~!
待ちきれないむすめにあんが、
つまみ食いに来ようとする。
やけどしたら大変なので、追い返しつつ調理。
残り物も合わせて温めて、今夜の夕食の完成。
小さいサイズではあったが、
なんと、むすめにあんは、3つも完食。
そのほかに、
・パイナップル缶詰 輪切り1切、リンゴ2切
・かぼちゃの煮つけ 1/4個
・豆腐とたまごのスープ 完食
と、かなりたくさん食べてくれた。
食欲の秋、そして、ウインナー様様である。
お砂糖のアメリカンドック
北海道では、アメリカンドックにお砂糖をまぶして食べる文化がある。
(ペンタブでトントン頑張りましたお砂糖…)
たぬきは、小さいころ、母方の祖父に連れられ、
町の小さなお祭りに行ったとき、
このお砂糖付きアメリカンドックをよく食べていた。
これが、アメリカンドックなんだと思っていた。
しかし、これが、北海道だけの、
しかも、道東の方だけの文化であるということを、
ついさっき知ったのである。
(ちなみに住んでいたところは、道東ではない)
お砂糖をかけたアメリカンドックは、生地に甘みが増し、
中のウインナーの塩気といい塩梅に混ざりあい、
それはもう絶品なのだ。
しかし、揚げ物+お砂糖なので、胸やけしてしまう危険性アリ。
昔は何本でも食べられたけど、もうアラサー。若くない(笑)
ノーマルアメリカンドックで、若干胸やけしたたぬきであった。
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