我が家には、飴缶(あめかん)なるものがある。
何年も前に、たぬきが、姉いぐまと東京ディズニーランドで購入した
お菓子の空き缶に、
家族が自由につまめる飴を入れておく缶だ。
寒くなるシーズンには、のど飴などが詰められるが、
大概、むすめにあんとぱぱらいおんの好みの問題で、
ソーダ味系のしゅわしゅわの飴が常備されている。
むすめにあんは、飴が大好きだ。
ごはんを残すことなく、または完食に近い状態まで食べられた時や、
次のごはんまで時間があるときなど、
「今日は、たくさんご飯を食べられたご褒美があるんだよ?」とか、
「ちょっとHPが切れそうなの…」と要求してくる。
(直接「飴が欲しい」と言わないところがずるいのである)
さて、私もつまもうかな~と飴缶を開けると。
いつの間にか、ほとんど残っていないのだ。
1週間持つかどうか。
ちょっと消費を抑えられないだろうか。
というか、私も、飴食べたかったんだけど…
という事が多々あるので、考えた。
いつも、2種類ほど買って缶に詰めるのだが、
1つはみんなが好きなソーダ系飴。
もう一つは、私しか食べないであろう、渋い系の飴。
前に、純露(じゅんつゆ)という飴を買って食べた時、
むすめにあんは、
「食べられない!変な味~!」と言っていたっけ。
じゃぁ、コレも食べられないだろう。
昔から私が大好きな、べっこう飴を手に取り、レジへと向かう。
このまったりとした甘さ、なぜか秋冬に食べたくなるんだよなぁ…
家に帰ってきて、お出かけから戻ったむすめにあんも、
その存在に気が付く。
まま、この飴なぁに?べっこう飴?
そうだよ~、お砂糖だけの、あま~い飴よ。
食べてみたい!
おっと、ここまでは、想定済みだ。
多分、食べたいというだろうと思っていた。
しかし、食べられないと言って、吐き出すだろうと思っていた。
が、反応は全く違っていた。
あっ、あま~~~~~い♡
えらくお気に召した様子だった。
忘れていた。
今のむすめにあんは、食欲の秋バージョン。
苦手だったものを、次々と克服している最中であった。
油断していた。
こうして、むすめにあんの好物をまた一つ増やすとともに、
私のためだけの飴は、むすめにあんによって、
減らされていくのであった…
べっこう飴、おいしいんだよなぁ…。
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